日本最後発〜日本一へ ミルボンの成功ストーリー Part 1

PRODUCTJun.19.2020

 

美容師なら誰もが知るヘアケア化粧品メーカーのミルボン。美容業界で241番目に誕生した遅咲きの会社でありながら、オージュア、オルディーブなどヒット商品を出し続けている。いまでは常識となったサロンの課題解決提案型営業やトップスタイリストとの製品開発を生み出し、リーディングカンパニーとなったミルボンの成功までの道をたどります。

フィールドパーソンシステム

壮絶な経験から生まれた2つの決意
ミルボンの実質的創業者であり、後に社長、会長を務めた鴻池一郎氏。苦楽を共にした社員は今でも「一郎さん」と呼ぶ。高校時代、6歳上の兄が営むパーマ液販売卸の会社を手伝っていた一郎さんは懸命に働く美容師さんの手荒れがひどいことに心を痛めていた。「がんばっている美容師さんの役に立ちたい」と美容業界で働くことを志したが、勤めた会社で次々とトラブルや倒産の憂き目にあい、さらに家族ぐるみで親しくしていた知人の経営者が倒産を苦に一家心中をしてしまう。会社は決してつぶしてはいけない「日本で一番の会社になる!」という決意のもと、1961年、美容代理店「ミルビー商会」を創業する。日本一を目指して全国展開するため、代理店からメーカーへの転身を図り、つきあいのあった美容関連の2社と合併。1965年2月「ミルボン」が誕生した。なぜ、「業務用ヘアケア専門」のなのか。創業当時、女性の憧れの職業といえば今でいうCA。「美容師は人を美しくして幸福感を与える素晴らしい仕事なのにCAよりも評価が低い。もっと評価されるべきだ」と考え、美容師の地位向上のために貢献したいと願ったことがひとつ。

TAC製品開発システム

もうひとつ、小さな個人商店からスタートしたミルボンが生き残るために選んだのは的を「絞る」こと。限りある資金や人材を美容業界1点に絞り、さらに美容室向けヘアケア化粧品の開発に特化した。美容室専売というスタイルを支えているのが2つの仕組み。美容室1軒1軒の課題を見つけ、解決策を提案し、一緒に解決する営業システム「フィールドパーソン(FP)」と、トップスタイリストと協力し、最高のパフォーマンスを発揮できるプロダクトを作る「TAC製品開発システム」である。こうして美容師目線に徹底した製品が、美容師さんの助けとなり、お客様の満足につながり、美容室の利益が上がる。美容師さんにとって欠かせない会社になれば、美容業界がミルボンをつぶさないという論理である。社長になっても年間300軒ものサロンを回り、現場の声に耳を傾け続けた。「美容師さんの役に立つ」「つぶれない会社をつくる」という2つの決意はミルボンの原点となり、今も受け継がれている。

美容の主役は美容師とお客様。主役が輝き、サロンの繁盛を実現するためサロン専売品一筋にして美容業界初の東証一部上場を果たす。2017年に本社を東京・京橋に移転。ラグジュアリーなエントランスには、ミルボン製品がディスプレイされたカウンターがある。

日本最後発〜日本一へ
ミルボンの成功ストーリー

Aujua 開発秘話へ続く

 

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