What is SDGs? SDGsへの意識を高めるスペシャル座談会(俳優・兵頭 功海さん/MINX・菅野 久幸さん/ミルボン・青栁 文彦さん)

Me timeJul.26.2021

Take Action for the Sustainable Development Goals
What is SDGs?

最近、よく耳にするようになった「SDGs(エスディージーズ)」という言葉。Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称で、誰一人取り残さない世界を目指し、17の目標が掲げられています。それは他人事ではなく、美容に携わる私たちの課題でもあるのです。ここからは株式会社ミルボン経営戦略部SDGs戦略室の青栁 文彦さんに加わっていただき、SDGs座談会を開催しました。 


写真左から 株式会社MINX ワールド取締役 銀座店ディレクター  菅野 久幸さん、俳優  兵頭 功海さん、株式会社ミルボン 経営戦略部 経営企画グループ SDGs戦略室  青栁 文彦さん 


人にも環境にも優しい 「ヴィラロドラ」を 選ぶ理由

菅野 兵頭さんにはヘッドスパを体験していただきましたが、いかがでしたか?

兵頭 ヘッドスパは生まれて初めてだったのですが、すごく気持ち良くて眠くなり、幸せな気持ちに。香りの効果なのかテンションも上がりました。

菅野 今、香りのお話がありましたが、今回使ったのはミルボンさんの『ヴィラロドラ』というオーガニック認証機関ICEAの認証を取得したアロマオイルなのです。実は世に売られているアロマの中でもあまりないんですよ。植物の持つエネルギーが凝縮されたアロマオイルは、心身のバランスを整え、お客さまの求める気分へと誘うことが出来るんです。当店では、ヴィラロドラのカラー剤もお客様に提供しているのですが、カラー剤って実は流されると分解されない、つまり水質汚染に繋がってしまう。しかし、ヴィラロドラは生分解性が高いので、安心して使うことができます。

銀座店では2013年のオープンからヴィラロドラの商品を取り扱っているのですが、その世界観に共感している部分がとても大きいです。最近、環境やサステナブルと言う言葉をよく耳にすると思うのですが、僕たちは9年前から、これからの美はヘアデザインだけでなく、形に見えない部分も すごく大切で、それが美容室に来るお客様の選択肢の一つになると思っていました。ミルボンさんに教えていただきながら、僕たちも美容室の現場で何ができるのだろうと、一つひとつ取り組んでいるところです。

若い世代にも サステナブルは 身近なワードになっている

青栁 ヴィラロドラは100%ICEA認証取得というところを強く押し出していて、成分やものの作り方を環境や社会に配慮しながら作っているブランドになります。弊社でもこの1、2年、サステナブルというキーワードに対して、社会の変化やファッション、ヘア、コスメティクスの世界でも非常にニーズが高まってきているのを感じています。兵頭さんはサステナブルという 領域の言葉を聞いたことはありますか?

兵頭 僕はアミューズの若手俳優が参加するチーム・ハンサムのメンバーとSDGsについて学ぶ『ハンサムゼミ』という番組をやらせていただいています。僕たちも最近知って、出来ることから始めているところですが、自分たち世代の耳にも届きはじめ、身近な言葉になってきたなと感じています。


兵頭 功海さんが出演する『ハンサムゼミ』は、彼らの体験を通じて、世界中で注目されている【SDGs】を“知って、考える”きっかけにもなる番組となっている。毎月不定期でMBSにて放送。放送後TVer、GYAO にて見逃し配信。

地球環境に影響を与えないものづくりに 取り組んでいます

青栁 弊社での取り組みを少しご紹介させていただきますと、気候変動に影響を与えないように、再生可能エネルギーを一部取り入れて、脱炭素のものづくりを目指しています。また、私たちの製品はプラスティック容器を多く使うのですが、二酸化炭素の排出にも影響し、海に流れてしまうことで海洋生物の生態系を崩してしまうことにも繋がります。まだテスト段階ではありますが、弊社でプラスティックゴミを回収してリサイクルできる方法を模索しているところです。

また、製品の原料にもこだわりを持って作っています。ヘアケア製品の保湿の成分としてオイルを原料に使っているのですが、サプライチェーンといって、多くの協力業者さんによって作られています。例えば開発途上国のアフリカなどで天然資源を採取している場合、現地でどのように採取しているのかまでは分からず、児童労働をさせている可能性もなくはない。そこでトレーサビリティといって、どのような形で私たちの製品に繋がっているのか追跡可能な仕組みを業者さんと作っています。こういった取り組みにより、私たちの製品は「児童労働はしていません」、「環境に優しく作っています」とお客様に知っていただくことが出来ます。同じ価格で同じ効果の製品ならば、安心な製品を選ぼうと思いますよね?


イタリア・ウンブリア州にあるヴィラロドラの有機栽培農場。ヴィラロドラはオーガニック認証機関ICEAの認証およびCOSMOS基準の規定に基づき、地球に優しい製品づくりを行っています。


知っていると社会貢献も 身近に感じることができる


兵頭 それは思いますね。知らないと身近に感じられないと思うんですよ。例えば、僕が取材させていただいた『imperfect表参道』さんというカフェでは、商品を購入するとその中から数%が募金される仕組みになっていて、「ミツバチの育成環境を整える」など3つの社会的課題を解決するプロジェクトの中から、自分が何に募金をするのか選ぶことが出来るのです。僕が買ったことでこういうことに協力出来たと知った方が商品を選ぶのも楽しいですし、すごく共感できる取り組みでした。

MINXは ジェンダーの平等にも 取り組んでいます

兵頭 菅野さんのサロンでは製品以外にもSDGsで取り組まれていることはありますか?

菅野 取り組みの一つに「ジェンダーの平等」というのがあります。当店ではトイレも女性専用と男女共用にし、男性用トイレを持っていません。雑誌もタブレットに置き換え、その中でお好きな雑誌を選べるように。接客の会話の中でも旦那様や奥様という言葉は使わずパートナーと言うように指導しています。

あとは『mymizu』というアプリがあるのですが、当店にマイボトルを持ってくるとお客様でなくてもお水を提供し、ペットボトルの使用をやめる活動をしています。このような活動を通してお客様と会話をする瞬間を増やし、MINXという美容室の中でコミュニティを作っていこうとしています。

 


ミルボンのオーガニックプリーチャーを各店必ず一人は取得して、サステナブルやSDGsの専門知識を学びます。そこでアップデートした情報を社内勉強会で共有しています。

美容室がサステナブルな地域を 活性化させていく存在に

青栁 今後は菅野さんが言われたコミュニティが非常に重要になってくると思います。美容室は全国に約20万件あると言われています。美容室が一つの始点になり、サステナブルな地域 を活性化させていける存在になっていく、そして地域のお客様と一生涯付き合っていけるようになることが持続的な美容業界、美容産業の力になるのではないでしょうか。弊社は、引き続き透明性の高いものづくりと同時に街づくりに美容室がいかに貢献出来るかをテーマに進めていこうと思います。

菅野 美容室に来るきっかけは色々あると思うのですが、内面からの美もお求めだと思うのです。ヘッドスパでスッキリしたから明日から前向きに働けるとかもその一つだと思うのですが、その中で社会に貢献している気持ちを美容室で共に考える時間として、大切にしていきたいと思います。

兵頭 僕は仕事柄、美容の製品に触れる機会も多いし、美容室にも行きますが、身近なところでこういった活動が行われているとは気づきませんでした。今日、環境を汚染しないカラー剤があることを知ったので、美容室で目にしたら「これでお願いします」と言うだろうし、一つ変わりました。僕一人だけじゃなくて、この記事を読んだ人が気づいてくれて、10人、100人と増えていけばいいなと思います。色々教えていただきありがとうございました!


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