Feel the vibes vol.3 インプットしたい映画・アート展・舞台の最新情報

Feel the vibesJul.27.2021



インプットのススメvol.3

スマホで手軽にトレンドを知ることのできる今だからこそ、 劇場や美術館でじっくり作品と向き合う時間を持ちませんか。作品創りやサロンワークのヒントに、 お客様とのコミュニケーションにお役立てください!


PICK UP Cinema

『Summer of 85』


©2020-MANDARIN PRODUCTION-FOZ-France 2 CINÉMA–PLAYTIME PRODUCTION-SCOPE PICTURES


16歳の少年が 初めて知った恋と苦悩を描く
フランソワ・オゾンの新作

ヨットでセーリング中に転覆してしまった16歳のアレックス。そんな彼に近くを通りかかった18歳のダヴィドが手を差し伸べ救助してくれる。意気投合した2人は、急速に惹かれ合い、友情を超えやがて恋愛感情で結ばれる。互いに深く想い合う中、ダヴィドの提案によって「どちらかが先に死んだら、残された方はその墓の上で踊る」という誓いを立てるが、1人の女性の出現を機に、2人の関係に変化が訪れる。そして気持ちがすれ違ったまま、不慮の事故によってダヴィドは帰らぬ人となってしまう……。

原作はフランソワ・オゾンが17歳の頃に衝撃を受けたというエイダン・チェンバーズの小説『おれの墓で踊れ』。原作者の「世代や時代を問わない愛の物語」という言葉に忠実に、オゾンらしい皮肉を封印、「古典的な手法で撮ることで、世界共通のラブストーリーにした」と語る。16歳にして初めて恋を知り、恋焦がれるあまり嫉妬に苦しむアレックスと、刹那的に生きるダヴィド。少年同士の瑞々しいひと夏の恋が、オゾンならではの映像美で描かれる。

80年代の空気感を演出するため、全編フィルムで撮影され、独特の質感がノスタルジックで官能的な雰囲気を醸し出す。また、作品を彩るTHE CUREの「In Between Days」、ロッド・スチュワートの「Sailing」を始めとした音楽も印象的。第73回カンヌ国際映画祭のオフィシャル・セレクションに選出されるなど高い評価を受けている。

鑑賞point
海風を感じる透明感のある髪色、 ナチュラルなウェーブヘア
80年代を再現したリアルなメンズスタイルに注目


©2020-MANDARIN PRODUCTION-FOZ-France 2 CINÉMA–PLAYTIME PRODUCTION-SCOPE PICTURES


©2020-MANDARIN PRODUCTION-FOZ-France 2 CINÉMA–PLAYTIME PRODUCTION-SCOPE PICTURES


『Summer of 85』
監督・脚本/フランソワ・オゾン 出演/フェリックス・ルフェーヴル、バンジャマン・ヴォワザン、 ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、メルヴィル・プポーほか 製作/2020年、フランス 配給/フラッグ、クロックワークス  2021年8月20日(金)より新宿ピカデリー、 ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ、 グランドシネマサンシャイン池袋ほかにて全国順次公開 
https://summer85.jp/

 

 

PICK UP Art


『KAWS TOKYO FIRST』


(左)KAWS ACCOMPLICE, 2010 © KAWS, photograph by Jonty Wilde (右)KAWS SEEING, 2018 © KAWS, photograph by Jonty Wilde

ポップカルチャーの巨匠、国内初の大型展

ニューヨーク・ブルックリンを拠点とするアーティスト・KAWS(カウズ)の国内初となる大型展覧会。コマーシャルアートとファインアート双方の領域を網羅するKAWSの視覚的アプローチに迫る絵画や彫像、プロダクトを展示、そのユニークな芸術制作の軌跡や美術史的意義をたどる。またKAWSのプライベートコレクションも展示し、KAWSのスタジオシーンを再現。AR(拡張現実)作品やインタラクティブ体験なども楽しめる展覧会となっている。

鑑賞point
世界のファッショニスタが注目する
ストリート系アーティストの全容が明らかに

『KAWS TOKYO FIRST』
会場/森アーツセンターギャラリー 住所/東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52F期間/2021年7月16日(金)~10月11日(月) 時間/10:00~20:00  ※入館は閉館の30分前まで休館日/8月5日(木) 観覧料金/一般・平日2,500円ほか(日時指定制) ※詳細は公式ホームページをご確認ください。お問い合わせ/050-5542-8600(ハローダイヤル)
http://www.kaws-tokyo-first.jp

 

 『マン・レイと女性たち』



“万能の人”のインスピレーションの源を探る。

20世紀を代表する芸術家マン・レイ。写真家としてだけでなく画家、映画作家、文筆家、デザイナーとしても活躍した“万能の人”は恋人だったキキ・ド・モンパルナスをはじめとする女性たちをモデルに、強く優しく美しい女性像を生み出した。本展ではマン・レイの生涯を4つの時代に分け、20世紀のさまざまな芸術潮流とファッションを追いながら、その時々のミューズとなった女性たちに焦点を当て、総点数250を上回る選りすぐりの作品で振り返る。

鑑賞point
ソラリゼーションなどの写真技法は
クリエイションの参考になるはず

『マン・レイと女性たち』
会場/Bunkamura ザ・ミュージアム 住所/東京都渋谷区道玄坂2-24-1 B1F 期間/2021年7月13日(火)~9月6日(月) 時間/10:00~18:00(金・土は20:00まで)※入館は閉館の30分前まで。 ※金・土の夜間開館につきましては、状況により変更になる可能性もあります。観覧料金/一般1,700円、大学・高校生800円、中学・小学生500円 お問い合わせ/050-5541-8600(ハローダイヤル)備考/全日程、日時予約制となります。当日、日時指定枠に空きがある場合は事前予約なしで入館可能。
https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/21_manray.html


PICK UP Cinema

『ココ・シャネル 時代と闘った女』

©️ Slow Production, ARTE France

没後50年、「No.5」誕生100年を記念したドキュメンタリー

2021年にココ・シャネルの没後50年、アイコニックなシャネルの香水「No.5」誕生100年を迎えるのを記念して、彼女の生涯と実像に迫ったドキュメンタリー。第一次世界大戦後、19世紀の女性像を葬り去り、ファッションによって女性を因習から解放したココは、女性史上初の世界的実業家としてモードの帝国を築き上げる。しかし、1944年、ナチスドイツから解放されたパリを脱出してスイスへと向かい、70歳にして劇的な復活を遂げる1957年まで沈黙を続けた。その真相と波乱の生涯を当時の映像と本人や関係者らの証言を通し、ひも解いていく。

鑑賞point
短髪で少年的な“ギャルソンヌ”ルックを生み出した、 革命的なファッション

『ココ・シャネル 時代と闘った女』
監督/ジャン・ロリターノ 出演/ココ・シャネル、フランソワーズ・サガン、ランベール・ウィルソン(ナレーション)ほか 製作/2019年、フランス 配給/オンリー・ハーツ 7月23日(金・祝)よりBunkamura ル・シネマほかにて全国順次公開
http://cocochanel.movie.onlyhearts.co.jp/

※状況により、 映画の公開日・展覧会、舞台の開催期間が変更になる場合があります。 ※ガモウでは、チケットのお取り扱いはございません。

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