GOLDWELL
GLOBAL ZOOM 2018 LIVE REPORT
Global Zoomはゴールドウェルが主催するグローバルなコンペティションイベントで、毎年1回、世界の主要都市で開かれている。日本では今年、ゴールドウェルが花王サロンジャパンの傘下ブランドとしてリスタートを切った関係で、一般からのエントリー者の公募は見送られたが、ガモウ関係者で視察ツアーが組まれた。
日本からの直行便がトロントのピアソン国際空港へ着くと、まず、Global Zoomのバナーが視察一行を出迎えてくれた。ホテルに着くと、回転扉にもGlobal Zoomのイベントロゴが、ホテル館内も各所にイベント広告が配され、本番前から気分が盛り上がる演出になっていた。
ホテルのフロントに掲げられていた広告
ホテルの回転扉に貼られたイベントロゴ
空港のコンコースにイベントのバナー広告
イベント初日の9月30日(日)会場へ。Enercare Centreは、日本でたとえるとパシフィコ横浜や東京ビッグサイトのような広いイベントスペースで、今年の総来場者数は公式発表で3,000人。 オーディエンスは競技前に各地から選出された写真を熱心にチェック。ここで、コンペティションのレギュレーションについて触れておく。Global Zoomは、世界各国で予選会(フォト審査)があり、3部門ある競技カテゴリーでそれぞれ上位1名が、世界大会へ進む。その世界大会の競技が、Global Zoomのコンペティションという位置づけだ。事前仕込みなしのフルプロセスの競技が大きな特徴で、3時間という時間内で、カラーの塗布、シャンプーリンス、カット、メイクアップ、スタイリングまでアシスタントなしで全て競技者が行う。
審査は、予選を通過したエントリーフォトが50点、当日のテクニカル審査が50点という内訳でテクニカル審査は、スタイリストの技術だけでなく、施術中の所作やワゴンの整理整頓まで厳しくチェックされる。おそらくメーカー主催のコンテストでは、競技の作業量・難易度は最上位に位置する大会ではないかと思われる。
コンペティションの競技者入場
競技者とギャラリー
イベント会場は、大まかにコンペティションエリアとエキシビションエリアに2分され、競技と並行してエキシビションエリアのイベントステージでは、ACADMY SESSIONと呼ばれるさまざまなデモストレーションが行われていた。
通常のイベントと比較すると、エキシビションエリアに人が回遊する時間が長い。何しろ3時間という長丁場の競技なので、両方を行き来してコンペティションを楽しむと同時に展示やステージのデモを見るという人が目立った。
競技終了後は、モデル展示、撮影会がオープンスペースで開かれ、じっくりと作品を見ることもできる。その後、インターバルがありホテルでパーティドレスに着替え、会場も夜のプログラムへ模様替えする。
審査風景
DAY-1 NIGHT TIME
夜の部は、Oribe-Cocktail-Partyからスタート。昨年末に、花王サロンデビジョンの傘下ブランドとなったOribe Hair Careチームにより、Oribeの世界観を感じさせるステージが披露された。
引き続きメインステージへと会場を移し、GALA SHOWへ。ある意味、午前中のコンペティションとこのGALA SHOWがGlobal Zoomの目玉企画とも言える。ダンサンブルなステージエキシビションに続き、競技選手の入場が始まる。会場の座席も、大まかに国ごとにまとまっているので、選手の応援合戦が場の否応なく雰囲気を盛り上げる。
Oribe-Cocktail-Party
続いて、コンペティション3部門のウイナーの発表。NEW TALENT、PARTNER、CREATIVE3部門、ブロンズ・シルバー・ゴールドの順で受賞者が発表されていく。ちなみに、今年は、ゴールドの受賞者は3部門ともオランダの同一サロンからのエントリー者が受賞するという3冠達成だった。
授賞式
GALA SHOWの最後は、2019年のコレクションテーマの発表。来年度のコンセプトワードは「REMIX」。ポップな感覚と風変わりなパンクエレメントの融合といった世界観だ。同時に2019年のGlobal Zoomの開催地もアナウンスされた。来年度は、オーストリアの首都ウィーンで開かれる。
GALA SHOW終了後は会場が移り、ヒップなナイトクラブでAFTER PARTYへと突入。このイベントは、各国からの参加者が顔見知りというケースが多いようで、久しぶりの再会に話が弾むグループが多いのも印象的だった。深夜2時過ぎまで、文字通り眠れない熱い美容の語らいをおのおの満喫したようだ。
GLOBAL ZOOM 2019のテーマ発表
次年度のテーマに合わせたスタイル展示
AFTER PARTY
2日目は、エキシビションエリアのステージで、昨日に引き続きACADEMY SESSIONが行われた。各チーム、それぞれテーマ性を持ったデモストレーションだったが、特に目を引いたのは、今年、ヨーロッパで上市されたPure Pigmentsという花王、富士フイルムと共同研究によって開発した新染料のプレゼンテーションステージで、レインボーカラーと呼ばれるにふさわしい髪色が表現されていた。日本では2019年末か、2020年初頭にローンチが予定されているという。
kms style council
global zoom creative team
Master Design team
Pure Pigments team
午後になるとメインステージにおいて、ARTIST SESSIONS(グローバルに活動する代表的なゴールドウェルサロン3チームによるヘアショー)が行われた。ヘアショーのレベルは高く、3サロン(Mario Krankl/オーストリア、MAZELLA & PAMER/イギリス、SHIBUI/オーストラリア)とも個性豊かで見応えのあるステージだった。
デイタイムのプログラムが全て終了すると、その晩にFAREWELL PARTYが開かれ、前日のAFTER PARTYと同様に盛り上がり、参会者は来年Global Zoom 2019での再会を誓い合っていた。
Mario Krankl
MAZELLA & PAMER
SHIBUI
FAREWELL PARTY
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