STUDIO LIVE by
FUMIO KAWASHIMA(PEEK-A-BOO)
2018年7月31日@ガモウ青山スタジオ
ガモウ青山スタジオ初となる、PEEK-A-BOO代表 川島文夫氏のSTUDIO LIVEが行われました。
テーマは、『AIM HIGH(志高く!)』KEEP RUNNING TOWARDS THE FUTURE~未来に向かって走り続ける~。
定員180名の会場は満員御礼。期待感と熱気でスタジオの温度もヒートアップ。
最新コレクション映像からスタートし、ショーイングモデル5名が登場。デモンストレーションでは、川島氏が5名のモデルをカット。まずはベーシックなカット。そこから少しずつ形を変えてトレンド感ある最旬スタイルを創りあげていきました。
「美容師の一番大切なことは感性と感覚。豊かな想像力が一番大切です。その人に一番いいところを発見し、カットをする前にしっかりデザインを組み立てて創る必要があります」
「自信がない人ほど髪を削いだり、セニングしたりしますが、特に奇抜な髪を創る必要はありません。今は、上質でシャープで手入れの簡単な髪型が求められています」
「自分の指を信じて、自分の指で感じることから美容師はスタートしていかなくてはいけません。技術をしっかり習得することが大切です」
「支持してくれる人をたくさん掴むためには、いつも志を忘れずに持っていかなければなりません。一生勉強、一生修行と思いながらやっていくといいと思います」
カットの解説をしながら美容師の心構えや時に冗談を交え、あっという間に2時間のステージは過ぎていきました。
40年間、第一線を走り続けている川島文夫氏。
毛束を引き出してカットする。その一連の動きやリズム。ハサミの持ち方、手の添え方、立ち姿、そのすべてに美しさを感じました。それは、唯一無二の素晴らしい髪型を生み出すことにもつながっているのだと思います。
受講者もメモを取ったり、スマートフォンで撮影をしながら真剣に聞き入り、心が動いている様子が伝わってきたステージライブでした。
スタジオライブ終了後の川島氏の談話
今日、ガモウ青山スタジオで初めてやらせていただきましたが、場所もいいし、会場もキレイ。僕は、このぐらいの広さの会場が伝わり安くて、一番好きなんです。ですから、今日は楽しく仕事ができました!
受講者の中には知っている顔もたくさんいて、皆さん勉強熱心だなと思いましたね。それに応えていかないといけないという想いで一生懸命やらせていただきました。
仕事は“準備なしにいい結果は生まれない”と思いますので、2週間ほど前からどういうイメージの髪型を作ろうかと考えてきました。今日のステージ構成は、「お店の仕事を忘れないで」という気持ちを込めてつくりました。
このようなライブでは技術というより、明日からのサロンワークで、モチベーションを落とさないように仕事をしてもらうのが僕の仕事だと思っています。「俺もやるぞ! 私もやるぞ!」という気持ちを、ヘアを通して伝えることができればいいかな。
とはいえ、大きな会場のショーではないので、やはり、丁寧にセクションを追いながら、髪型を創るという過程も示さなくてはいけない。髪型は、何も考えなしに「こうなっちゃた」ではいけないんです。デザインというのは整理することなので、整理をして教えるのが川島文夫です。
僕は、可愛いくて、ちょっとオシャレな清潔感のある髪型をメインに創っています。その可愛いの基準はロングヘアではなくて、ショートカットで「こんな可愛くなれるんですよ」、「女性って髪型を変えることで、こんなに違う自分を発見することができるんですよ」というテーマを持ってやっています。
その中でも、シーズンは止まらずにやってきます。自分たちの仕事を大切にすればするほど周りを意識してやらなくてはいけません。だから美容師はいつも挑戦し続けなくてはいけない仕事なのです。あと、安定感のある仕事、安心できる仕事というのもこれから美容師の一つのテーマになってきます。
髪型のトレンドは洋服と同じように、どんどん変わっていくと思うので、立ち止まらず、いつもチャレンジ! チャレンジ!です。